【治安の前に】セネガルってどんな国?
西アフリカに位置するセネガル共和国。
1年中暖かい気候が続き、過ごしやすく音楽や映画、スポーツといった文化も素晴らしく、2018年にはサッカーのワールドカップで対戦した国ということで、アフリカ諸国の中でも知名度が高いです。
アフリカ初旅行の一番初めの選択肢に挙げられるほど魅力的な国セネガルがどういった国かを見ていきましょう。
国名 | セネガル共和国 |
公用語 | フランス語 |
首都 | ダカール |
面積 | 196,190㎢ |
人口 | 1,310万人 |
通貨 | CFAフラン |
フランスの植民地だったという歴史があり、公用語はフランス語になっています。
多数の民族から成り立っているセネガルは、それぞれが民族言語があります。
実際に広く使われているのは、事実上ウォロフ語が共通語になっています。
国民性も私たち日本人に近い「おもてなし」の精神を持っているので、温かく受け入れてくれるのが特徴的です。
ファッション性も高く、カラフルな服装はアフリカの黄土色の大地によく似合います。
市場ではそのカラフルな布が販売され、それを仕立て屋さんに持っていくことによりオリジナルの衣装をこしらえることもできます。
旅先で重要になってくる食文化ですが、セネガルの主食は、お米です。
しかも、セネガル料理は他のアフリカ諸国においても多く見られるなど、セネガル料理は人気が高いということで、私たちの舌にあう可能性は非常に高いと言っていいでしょう。
また観光スポットも豊富で、ユネスコの世界遺産リストに登録された世界遺産が7件存在します(内文化遺産5件、自然遺産2件)
セネガルの文化遺産
- ゴレ島
- サン=ルイ島
- セネガンビアの環状列石
- サムール・デルタ
- バサリ地方 : バサリ、フラ、ベディクの文化的景観
セネガルの自然遺産
- ニョコロ=コバ国立公園
- ジュッジ鳥類国立公園
ゴレ島は、ダカールの港からフェリーで行くことができる島で、かつて奴隷貿易の拠点で栄え、奴隷収容所が残っています。その史跡の背景から、負の世界遺産に数えられています。
サン=ルイ島は、セネガル川河口に浮かぶ細長い島です。フランス領だった歴史的な街並みが評価され世界遺産に登録されています。
セネガンビアの環状列石は、セネガルとガンビアの両国に跨るセネガンビア地域で見られる環状列石群のことです。
サムール・デルタは、セネガルのサルーム川、ジョンボ川、バンジャラ川およびそれらの支流によって形成されたの三角州です。西アフリカ屈指の野鳥の繁殖地になっており、生物圏保護区になっています。
バサリ地方 : バサリ、フラ、ベディクの文化的景観は、セネガルの内陸部ケドゥグ県内の地名であるバサリ地方に住むバサリ人、フラ人、ベディク人らが伝統的な生活を守って暮らしています。
自然環境と密接に結びついて形成された生産活動や祭礼に基づく文化的景観群が世界遺産に登録されています。
ニョコロ=コバ国立公園は、ギニア共和国との国境に近いセネガル南東部の国立公園で、多種多様な生物相が見られます。
ジュッジ鳥類国立公園は、サン=ルイの北約60kmに位置するセネガルの国立公園。こちらも多種多様な生物相が見られます。
セネガルの治安を知る前に外務省が発表する危険レベルをおさらい
アフリカ大陸には54カ国以上の国々が、それぞれ異なった言語や文化、政治や社会情勢といった背景を持っています。その国のひとつがセネガルです。
世界の大州からみて、「アフリカ」は治安の悪化が見られる渡航危険度が高い国々が連なっています。外務省の「海外安全ホームページ」で、渡航先の国・地域の最新の海外安全情報を確認できるので、目を通しましょう。
「セネガルの危険情報」はコチラになります。セネガル全体だと危険度レベルは1になります。しかし、地域によっては危険度レベルが違いますので、注意が必要です。それでは、レベル別にセネガルの危険度をみていきましょう。
レベル1/黄色
「レベル1:十分注意してください。」
危険度レベル1は黄色で示されています。
セネガル国全体の危険度レベルは1になります。黄色レベルでも注意が必要なので、事故や危険なトラブルを避けるように身の安全を保てるよう善処しましょう。
レベル2/山吹色
「レベル2:不要不急の渡航は止めてください。」
危険度レベル2は山吹色で示されています。
セネガルの一部の地域「カザマンス地方」全域と、「タンバクンダ州」と「ケドゥク州」のマリに面した国境沿い付近は、山吹色の危険度レベル2に値します。
このレベルの危険エリアには、不要に近づかないようにしましょう。なんらかの事故や事件に巻き込まれるリスクが非常に高いです。
レベル3/オレンジ色
「レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)」
危険度レベル3はオレンジ色で示されています。
そのエリアへの渡航はいかなる理由であれ中止を促しており、場合によっては現地に既に滞在している方も退避の可能性や準備も促すこともあるとの事です。
レベル4/赤色
「レベル4:退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)」
危険度レベル4は赤色で示されています。
どのような目的であれ渡航は避ける様に促されており、そのエリアにいる日本人は安全な地域へ退避する必要があります。
アフリカの国々の情勢は非常に不安定なので、常に最新の危険度レベルをチェックしておく必要があります。
セネガルの治安状況は?
セネガルの治安状況は、アフリカ諸国の中でも比較的に治安のいい部類に入ります。
セネガル全体では、危険度レベル1になります。
アフリカ諸国で治安がいいと言っても、強盗、スリ、ひったくり、置き引きなど外国人を狙った犯罪の被害の報告はあとがたたないので、常に防犯に対する意識を持つことが大切になります。
また、近年は首都ダカールを中心にした物価上昇、失業問題や都市部への人口集中に伴い、一部地域のスラム化などが問題視されています。
特にスラム化した地域は、犯罪の温床になっているケースが多く、不用意に近づくのは避けるようにしてください。
国民の約95%がイスラム教徒で、宗教上酒類や豚肉は食べない「断食月(ラマダン)」などの行事もありますので,十分配慮して行動する必要があります。
特に、タバスキ(犠牲祭)が行われます。(2018年は8月頃)この時期は、タバスキの準備にお金が必要になることから、犯罪が増える傾向がありますので、十分な注意が必要です。
デモや集会などに遭遇した際には,すぐにその場を離れる等の注意が必要です。
これは、セネガルの政府情勢によって市民のデモが発生している時があります。デモは群集心理が働くことにより思いよらない事態に発展するケースがあります。
また、治安部隊もそのようなデモに対して、銃による発砲に躊躇しない場合があり、周辺にいると巻き込まれることがありますので、即座にその場を離れる必要があります。
また、警察官などから、パスポートなどの身分証明書の提示を求められることがありますので、身分証明書を常に携行することが必要です。
2019年4月の現在では、感染症危険情報はありませんが、蚊などを媒介にする感染症マラリアや、その他の病気(デング熱,リフトバレー熱,チクングニア熱など)が流行ることもあるので、そちらの情報も常に確認しておきましょう。
蚊の予防策としては、まず刺されないことが大切です。防蚊剤や虫除けスプレーなどの対策以外にも、肌の露出を抑えた服装を心がけましょう。
特に野外活動を専門的に行う場合は、抗マラリア薬の予防内服が効果的なので、必ず事前に専門医と相談をするといいでしょう。
首都ダカールの治安状況は?
首都ダカールは、セネガル国内でも治安がいいです。
もちろん、軽犯罪対策はしっかりしておきましょう。
セネガルでも、人口が集中しているダカールはとても活気が溢れる街です。人口増加により犯罪が増加している傾向もあり注意が必要です。
特に強盗、スリ、ひったくり、置き引きなどの犯罪は注意が必要で、必ず意識的に防犯対策をしておく必要があります。
日本人が被害を受けた事例リストは以下のようになります。
日本人が被害を受けた事例リスト
- ジョギング中に音楽プレーヤーを奪われた。
- 乗用車で交通事故にあい、車内で警察が来るまで待機している間に、周辺にいるものに囲まれ、鞄を奪われそうになった。
- 室内に侵入してきた複数の男たちにパソコンなどを奪われた。
- オートバイを利用したひったくり。
自分の注意だけでは、防げない犯罪も起こっているので十分に注意が必要です。
また、一般の車両は十分な整備が行われていなく、交通マナーも非常に悪い人が多いので、交通事故に遭わないように注意が必要です。
カザマンス地方
カザマンス地方は、セネガルの南西部に位置します。
カザマンス地方では、反政府組織であるカザマンス民主勢力運動の活動も確認されています。危険度レベル2に当たりますので、不要に近づくのは避けてください。
カザマンス地方においては、反政府組織であるカザマンス民主勢力運動の活動も確認されています。
では、同じセネガル国内でカザマンス地方だけ危険度レベル2になっているかというのにはカザマンス紛争というセネガル・カザマンス地方の独立運動による内戦が大きく関わってきます。
カザマンス地方は、ジョラ族という民族が多数を占めています。ジョラ族の多くはキリスト教やアニミズムを信仰しており、ムスリムを多く信仰するセネガル人とは異なっていました。
カザマンスは鉱物や環境資源が豊富で、ジョラ族はカザマンスの富が首都ダカールに搾取されていると感じていました。これらの背景から内戦、カザマンス紛争が起きます。
2014年5月1日に、カザマンス民主解放運動の指導者が平和を訴え一方的停戦を宣言したものの、本質的な解決に至っていない現在でも、治安悪化が続いています。
マリ国境地域
マリ国境地域は危険度レベル2
隣国マリの政情不安定になっています。セネガル政府は取り締まり強化等の警備強化を行っています。不測の事件に巻き込まれないためにも、マリ国境地域付近は避けるようにしてください。
また、首都ダカールでも、マリの不安定化の影響を受けたテロ等の脅威が懸念されています。
2017年10月には、ダカールにおけるテロの脅威が高まっているとして一時的に当地の米国大使館から自国民向けに注意喚起が発出されています。
2012年以降に、セネガルがマリへの軍ミッションの表明してから、イスラム・マグレブ諸国のアル・カーイダ(AQIM)の指導者がセネガルを攻撃対象と明言するなどで、セネガル国内でもテロの脅威が認められます。
治安のいいセネガルでも気をつけるべき犯罪5選
治安のいいセネガルでも、やはり犯罪が起こりえます。
スリ、ひったくり、置き引きなどといった軽犯罪には日常的に起きているので注意が必要です。またこれらが発展して殺人まで至るケースもあるので、万が一、被害にあっても犯人を追い込むような真似は危険なので控えるようにしましょう。
要求に従う、抵抗しない
外国で犯罪に巻き込まれた時の鉄則です。さらなる二次被害だけは避けるようにしてください。
気をつけるべき犯罪①:スリ
セネガルでも、多く発生されているといわれてる軽犯罪はスリです。
特に気をつけたいポイントしては、空港内やバスの中や、ダカール市内などの人がごった返しているエリアでは、多数のスリが発生しているので注意が必要です。
特に混雑しているバスだと密集していて、動けない状態から貴重品などが盗まれるケースがあります。
空港内もたくさんの荷物を持っている状態なので、特に注意が必要です。安易に荷物から目を離すと置き引きの危険性もあるので、しっかりと自分の荷物から目を離さないようにしましょう。
また、これは海外旅行での基本になりますが、ブランド品の腕時計やネックレスは、スリやひったくりのターゲットにされる可能性が高くなりますので、気をつけましょう。
そして、貴重品などはしっかり意識して持つことが大切になってきます。
気をつけるべき犯罪②:空港周辺の犯罪
セネガルの空港周辺の犯罪で、特に気をつけたいのはガイドや両替屋です。
セネガルはとてもフレンドリーな国民性で、陽気に話しかけてくれる人々が多いです。
ですが、空港周辺では、荷物を運送する人やタクシー斡旋、ガイド斡旋、両替屋などの現地の人々が、旅行客に狙って話しかけてきます。
中には、悪質な料金をふっかけてくる人もいるので注意が必要です。こういった場面に遭遇したら、毅然とした態度で断ることが必要です。
気をつけるべき犯罪③:タクシー強盗
タクシーに乗るときの注意事項は、タクシー運転手の悪意的な水増し料金だけではなく、タクシーに乗ってから、強盗被害に巻き込まれるケースが報告されています。
(料金はメーター制ではないため,交渉する必要があります)
これは、どういうことかと言いますと。乗客を乗せたタクシーに強盗が詰め寄り、窓やドアから侵入して貴重品や金品を盗みとるといった事件が発生しています。
セネガルは暖かい気候なので、タクシーに乗車したら、ドアの窓を全開にしてしまいがちですが、必ず、ドアの窓は閉めておきましょう。それに加え、ドアの施錠をしっかり確認しましょう。
気をつけるべき犯罪④:運び屋被害
セネガル空港や、カザマンス地方ならびにマリとの国境地域では、年間大量の違法薬物による逮捕者が出ています。
そして、「この荷物を日本に届けて欲しい」などと言って、いつの間にか違法薬物の運び屋にされていたなどのケースがございます。
不審者から、怪しいものを受け取るのは拒否するのはもちろん。現地で親しくなった人に「何かしらの荷物を届けて欲しい』との頼まれたら、しっかり中身の確認をするように注意しましょう。
気をつけるべき犯罪⑤:強盗
アフリカ諸国でも比較的治安がいいセネガルでも、強盗などの悪質な犯罪が起こり得るので、注意が必要です。
上述したタクシー強盗も然りですが、特にひとけがない場所に訪れる時は注意が必要です。人通りがない路地裏は極力避け、メイン通りの利用を心がけましょう。
海に面したセネガルは、ビーチや砂浜、港湾がたくさん存在します。ここでも強盗の可能性があるので、注意が必要です。ひとけがなかったり、見通しが悪いようならば、あまり近づないように心がけましょう。
また、近年では睡眠剤を混入させた飲み物や食べ物を飲ませ、意識が朦朧している間に、貴重品を盗むなどの強盗も発生しています。
みず知らない人から、飲み物や食べ物を受け取るときには注意が必要です。現地で仲良くなった人からでも、極力受け取らないようにすることが、犯罪予防に繋がってきます。
特に、カザマンス地方やマリ国境地域付近では、十分な準備もなしでは、強盗のターゲットにされてしまうので、この付近も不用意に近づかないようにしましょう。
治安のいいセネガルでも注意するポイント10選
アフリカ諸国でも比較的に治安のいいセネガルでも、軽犯罪に巻き込まれるケースがあるということが分かってきたと思います。
そこで、治安のいいセネガルでも極力犯罪に巻き込まれないように注意しておきたいポイントを10個まとめてみました。ココは必ず目を通して、実践していきましょう。
海外での軽犯罪などは確率論なので、起きてしまう時には起きてしまいます。しかし、あなたの努力次第で、そのパーセンテージはゼロには届かないものの、かなり近い確率を目指せるはずです。
注意するポイント①:貴重品は身につけない
日本国内であれば、ブランド品の腕時計やネックレスを着けて、スマホ歩きしていても問題はありませんが、セルビアに訪れる際にはこういった行動は控えていきましょう。
まず、ブランド品などの貴重品を身に付けることは、スリや強盗のターゲットになる確率をあげてしまいます。
スーツケースにしまうだけではなく、まず持っていかないことが正解です。
また、スマホ歩きなどは非常に危険です。周囲への注意が散漫になってしまうので、不審者が近づいているにも関わらず気づかずに、スリやひったくりの被害に遭ってしまうことがあります。
スマホを確認するにしても、立ち止まり、周囲を確認しながら見る必要があります。
注意するポイント②:知らない人に話しかけられたら注意
人当たりがいいセネガルの人々。しかし、知らない人に話しかけられたら注意が必要です。
もちろん、フレンドリーに話しかけてくるだけの人もいますが、中には日本人の私たちをカモにしようと悪質な料金請求や、違法薬物を運ばせようとする人がいる事実に目を背けてはいけません。
空港周辺では、荷物運送やタクシー斡旋、ガイド斡旋、両替屋などが悪質な料金を請求してくるなどの事件が発生しているため、毅然として断る態度が必要な場面が出てくるでしょう。
注意するポイント③:要求には従う、抵抗しない
もし、あなたがセネガルで強盗などの犯罪に巻き込まれてしまったら、抵抗はせず、要求に従うことにしましょう。
不運にも強盗にあった場合、抵抗することはさらなる被害を広げてしまうことになります。
暴力やナイフでの傷害といった二次的被害を防ぐには、要求通り相手に従う必要があります。
注意するポイント④:金銭は分けて持つ
金銭を分けてもつ。これは少し手間になりますが、海外旅行では基本の旅ハックになります。
海外旅行で、大金をまとめて持ち運びするのは非常に危険です。万が一、スリやひったくり、強盗などの被害に遭った時に金銭をまとめてしまうとその被害で全てのお金を失ってしまいます。
ですので、1日で使う分を持ち運び。バッグやポーチ、靴の下やインナーポケットなどに分けることが推奨されます。
注意するポイント⑤:荷物は見えるところに持つ
荷物は必ず、自分の視界に入るようにしておきましょう。
不用意に荷物を路上に置いて、スマホやパンフレットに夢中になっているとその隙に置き引きなどの被害にあうケースがあります。
いかなる時も自分の荷物に注意することが大切になってきます。
注意するポイント⑥:知らない人から物品をもらわない
知らない人から安易に物品をもらわないのはもちろんのこと。旅先で仲良くなった人からも物品をもらう場合は、注意が必要です。
これはとても残念なことですが、あなたを利用する。または危害を加えようとするケースが考えられるからです。
上述したように、セネガルではカザマンス地方やマリ国境地域では違法薬物の所持で多くの逮捕者が出ています。
こういった違法薬物を運ばせるために、「これをあそこまで持っていって欲しい」などと言って、私たち旅行者を利用して運ばせるケースが発生しています。
物品を受け取るとこの様なリスクがあるので、なるべく受け取らないようにしましょう。
また、近年では、飲み物または食べ物に睡眠剤などを混入させて、意識が朦朧としている隙に、物を盗むなどの強盗も発生しているため安易に人から、食べ物をもらうのはやめておきましょう。
注意するポイント⑦:単独行動は避ける
治安がいいと言われるセネガルでも、なるべくなら単独行動は避けるようにしましょう。
もし、あなたが一人でセネガルに旅に来たなら、観光者感を丸出しな行動を控えることで、犯罪の抑制に繋がります。
具体的には、キョロキョロ辺りを見渡しながら歩く、パンフレットを見ながら歩く、スマホを見て歩くなどは「私は、観光客です」と、スリや強盗にアピールしているようなものなので、極力そういった行動を控えるようにしましょう。
注意するポイント⑧:周囲に不審者がいないか用心する
海外旅行では、常に周囲に気を配らすことが大切になります。
周囲に不審者がいれば、近づかないようにしましょう。また、あなたを狙ってつけてくる人がいないかどうか把握しておくことが重要です。
万が一、不審者がつけてくるようであれば、治安のいい地域に移動するか、人混みや商業施設の中に逃げ込みましょう。
注意するポイント⑨:見通しの悪いビーチや砂浜
セネガルはゴレ島やサン=ルイ島など、世界遺産に登録される絶景の観光スポットが存在します。
数多くのビーチや砂浜を持つセネガルですが、ここでも注意が必要です。セネガルのビーチや砂浜にも見通しが悪かったり、人通りがない場所にはなるべく近づかないようにしましょう。
これらの場所は、強盗などのターゲットにされやすいからです。「見通しが悪い」「人通がない」こういった条件が揃う場所は、意識的に避けるようにすることで、被害にあうリスクを下がられます。
注意するポイント⑩:カザマンス地方とマリ国境地域には近づかない
セネガルでも危険度レベル2にあたる「カザマンス地方」や「マリ国境地域」には近づかないようにしましょう。
上述した通り2つの地域は、危険でいつ犯罪に巻き込まれも仕方がない状況が続いています。怖いもの見たさで近づくなどは必ずやめておきましょう。
治安のいいセネガルで、戦争の危険性はある?
セネガルでの戦争の危険性は低いです。
アフリカ諸国の中でも、経済的な発展が著しいです。セネガル政府の構造改革の努力により、1995年以降は5%以上の経済成長率を遂げています。
現在の政権(2019年)では、2035年までの新興国入りを目標にしており、今後益々の発展が期待されているため戦争の危険性は低いです。
しかし、戦争というものは自国の経済がよくても、他国の戦争に巻き込まれるケースの可能性がないわけでは、ありません。
セネガルの隣接諸国のマリやモーリタニアは、現在でも治安が悪い状態が続いています。
アフリカ諸国はまだまだ発展途上の国々なので、渡航の際には、必ず「外務省海外安全ホームページ
」を確認しましょう。
治安のいいセネガルで、テロの危険性はある?
近年、セネガルにおけるテロ事件の発生は確認されていません。
しかし、これは今後セネガルでテロ事件起きる可能性がないというわけではありません。
2012年以降に、セネガルがマリへの軍ミッションの表明してから、イスラム・マグレブ諸国のアル・カーイダ(AQIM)の指導者がセネガルを攻撃対象と明言するなどで、セネガル国内でもテロの脅威が認められます。
セネガルへのテロの脅威は、マリの不安定化の影響が強く、今後ともにマリの政治経済の情勢が安定しないことには、テロに対する注意喚起が取り下げられないでしょう。
カザマンス地方においては、反政府組織であるカザマンス民主勢力運動の活動も確認されています。
マリ国境地域やカザマンス地方には、まず近づかないことが、テロ対策のひとつでしょう。
陽気な国セネガルでも、治安を気をつけて
陽気で暖かい国民性のセネガルは、音楽や食、スポーツ、ファッションといった文化がとても成長している国です。
世界遺産が7件も登録されていて、観光スポットも充実。アフリカ旅の初めの一歩の候補として、よく挙げられるセネガルですが、軽犯罪のスリやひったくり、置き引きなどには十分な注意が必要です。
また、隣国であるマリの政治経済の情勢の不安定化の煽りを受けて、セネガルに違法薬物の流入や、テロの脅威に曝されています。
そして、カザマンス地方に存在する反政府組織の存在も忘れてはいけません。
これらの情勢によって、セネガルの危険度レベルの変動がありますので、渡航の際には必ず、外務省海外安全ホームページの確認を済ませましょう。
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