【治安の前に】ウルグアイってどんな国?
ウルグアイ東方共和国は、南アメリカ南東部の共和制国家です。
位置的には北と東にブラジルがあり、西にはアルゼンチン、南は大西洋に面しているます。
内陸部は緑が生い茂り、沿岸部に連なるビーチが美しい国です。
首都はモンテビデオで街に中心にスペイン人が築いたとされる、城塞跡が残る独立広場が有名です。
面積は大きくなく、南アメリカ大陸ではスリナムに続いて二番目に小さく
スリナムに続いて、二番目に面積が小さい国です。
人口は約345.7万人ほどで、通貨はウルグアイ・ペソ(UYU)で2019年現在のレートは1円で約、3,3円くらいになります。
南米の国としては、面積や総人口は小さい方ですが、チリに続いてラテンアメリカで二番目に生活水準が安定しています。
政治や労働は南米で最高度の自由を保っているとされていますが、最近では銃などを使用した強盗などの犯罪がが年々増加するなど治安が悪化しています。
ウルグアイの気候は夏は涼しいですが湿度は高めです。
冬も寒くないですが、やはり湿度が高めで風が強く曇りの日が多いです。
1 年を通して、気温は 7°Cから 27°Cの間で冬は2°C 未満または夏は 32°C を超えることは滅多にないので気候的には過ごしやすいでしょう。
このような気候からウルグアイは、1年を通して観光を楽しめますが、12月~3月は特に寒すぎず暑すぎず、観光にはこの間がおすすめです。
12月〜3月はウルグアイは南半球なので日本でいうと秋になります。
時差は12時間で日本の時間が進んでいます。
ちょうど12時間は日付さえ間違えなければ、計算しやすくサマータイムもありませんので、旅行の計画を立てやすいかもしれません。
ウルグアイの言語は、スペイン語が事実上の公用語となっていますが、ポルトガル語を話す人やアラビア語を話す人がいるなど地域によって違います。
ウルグアイの治安を知る前に務省が発表する危険レベルをおさらい
旅行前には、外務省の出している国や地域別に危険度を表したマップで、旅行前に目的地の危険度を把握しておきましょう。
危険度マップ
それではまず、気になるウルグアイの危険度レベルですが、現在ウルグアイでは危険情報や感染症危険情報は出ていない平和な国になっています。
しかし、テロなどいつ起こるか分からないので近隣の国の危険な地域や、世界の危険度レベルについて少し勉強してみましょう。
レベル1/黄色
黄色の地域への渡航や滞在は、危険ですので十分に注意する必要があります。
ウルグアイ近辺の黄色の国や地域には、南西のアルゼンチンのウルグアイとの国境あたりの地域が、黄色になっていますので注意しておきましょう。
またブラジルでも黄色の地域は、ありますのでこれも頭に入れておきましょう。
レベル2/山吹色
山吹色の国や地域の不要な渡航は止めて、やむ終えず渡航する場合などには特別な注意を払い十分な安全対策をとって渡航する必要があります。
ウルグアイ近辺の山吹色の国や地域は、アルゼンチンを挟んで北に位置するパラグアイが1部、山吹色になっています。
レベル3/オレンジ色
オレンジ色の国や地域の渡航は、どのような目的があっても渡航してはいけません。
ウルグアイ近辺のオレンジ色の国や地域には、離れていますがペルーの1部がオレンジ色になっています。
レベル4/赤色
赤色の国や地域にはどんな目的があっても新たな渡航は絶対にしないでください。
また現地に滞在中の方は、この地域から退避して下さい。
南米にはこの赤色の国や地域は、現在ありません。
ウルグアイの治安状況は?
南米諸国の中で、ウルグアイの治安は比較的に良いです。
しかし安全な日本と比べるとやはり、犯罪件数は非常に多いので日本で過ごしているのと同じような感覚でいるとトラブルに巻きこまれるでしょう。
またウルグアイでは貧富の差が大きいです。
銃を使った犯罪や、青少年の軽犯罪に対する処罰が軽いためか、少年たちが犯罪を繰り返す傾向があるようです。
南米では安全だから、と油断することなく気をつけて行動しましょう。
首都モンテビデオの治安状況は?
ウルグアイで犯罪が多く発生している地域はやはり首都であるモンテビデオです。
モンテビデオのセロという地域では昼夜を問わず、犯罪が多発しています。
このセロではモンテビデオ市を一望できる「セロの丘」という観光スポットが有名で、よくツアーガイド本などに載っていますが、危険な地域を通るためあまりおすすめできません。
どうしても市内の展望を楽しみたい人は県庁の展望施設が安全で、おすすめです。
独立広場に面したシウダービエハ(旧市街)は、アールデコ調の建物など昔ながらの街並みが残りショップや美味しいステーキハウスなども多く、観光名所の一つになっています。
しかし、観光客を狙ったスリ、ひったくりなどが非常に多発しているエリアなので注意してください。
昼間はとても華やかで賑わっていますが、夜になると人通りも少なく雰囲気が変わります。
夜はこのエリアに近くことはしないでください。
ウルグアイのリゾート地で有名な、プンタ・デル・エステはリゾート地として多くの観光客が訪れますが、こちらも残念ながら旅行者を狙った強盗事件や暴行事件が起こっていますのでリゾート地だからと言って油断は禁物です。
また、モンテビデオにはスラム街があります。
わざわざスリム街に行くような人はいないとは思いますが、こちらは強盗事件だけではなく、通行人が理由なく銃で撃たれるというこちらからしたら、意味不明な事件が起こったりしています。
絶対にスラム街には近寄らないでください。
治安のいいウルグアイでも気をつけるべき犯罪5選
治安のいいウルグアイですが犯罪件数は世界的に見て、低いほうではありません。
中でも気をつけるべき犯罪を5つまとめてみました。
ちなみに近年世界で話題となった、薬物大麻の合法化はウルグアイ人にだけ適応され、日本人を含む外交人には適応されないので注意してください。
気をつけるべき犯罪①:強盗
治安のいいウルグアイですが、2017年中の強盗事件は19,418件発生しています。
そのほとんどは スーパーや小さな商店を狙った強盗や歩行者を狙った強盗で高確率で犯人は、銃を持っています。
万が一金銭などを要求された場合は、大人しく渡してしまいましょう。
相手は銃を持っていますから勝てるはずもありませんし、最悪の場合命を取られかねません。
その他にも観光客にはあまり関係なかもしれませんが、路線バスやタクシーの売上 金を狙った強盗や民家に侵入し強盗する手口も多数発生しています。
驚くことに、銀行やスーパーマーケットに設置されたATMの機会を爆破させて中の現金を奪うという事件も起こっております。
物を盗まれるだけなら、まだいいですが大切なのは自分自身が怪我をしないことです。
気をつけるべき犯罪②:殺人
ウルグアイの殺人事件発生率は世界ランキング57位です。
57位というのは先ほどから南アメリカではウルグアイは安全とお申しておりましたが、59位のペルーや、74位のアルゼンチンよりも高いのです。
特にレストランなどでの、銃の発砲事件が非常に多くなっています。
レストランは観光客が必ずと言っていいほど利用する施設です。
外出の際は周囲の状況に注意しましょう。
また、タクシー運転手等が凶悪犯罪に関与している事もありますので、流しのタクシーの利用は避けた方がいいです。
気をつけるべき犯罪③:ひったくり
人気の観光地などの人の集まる場所の他には、スーパーやショッピングセンターのような人混みが多いところも被害の多い場所です。
特に代金を払うときに財布を出す瞬間は、周りを十分確認してください。
スーパーなどでレジに並んでいて前の人の財布を取るなんてことは滅多にありませんが、外で支払いをするときは要注意です。
また道路を歩いていて、二人乗りのバイクに乗った人にそのまま荷物をひったくられたなどの被害も多発しています。
車道の近くは出来るだけ歩かないように気を付けましょう。
自分は被害には合っていないが目撃ならしたことがある、と言った観光客もかなり多いことから、犯罪率の高さが感じられます。
気をつけるべき犯罪④:短時間誘拐
ターゲットを誘拐し、ターゲットにATMで現金を引き出させたり自宅に保管してある現金を脅し取ったりし、その後解放することを短時間誘拐と言います。
ウルグアイに限らずもちろんたまに、日本でも同じような事件が起こっています。
主に地元の人が被害に合うことが多いですが、明らかに高級ブランドのバックや派手なアクセサリーなど身につけていたら標的になってもおかしくありません。
そして公共の場であまり財布を広げたりしないようにしましょう。
そして近付いて来るひとは危険な人だ、と少し過剰なくらいに警戒していた方が安全かもしれません。
気をつけるべき犯罪⑤:スリ
最近では財布だけではなくスマートフォンやタブレット、カメラ、などを狙ったスリが多いです。
街でこれらを見せないようにし、バッグはファスナー付きのものを使い貴重品はバックの奥のなかなか取れない場所に入れておきましょう。
ウルグアイのタクシーの料金はメーター制なので降りる時にメーターを確認することができれば、比較的安心して利用できます。
その反面、スリが多いのはバスです。
できればバスに乗る前に小銭を用意しておき、バスの中では財布を見せないようにしておくといいでしょう。
また、日本では考えられませんが、窓の外から手を伸ばしてバッグを奪うというケースもあります。
バスに乗るときには注意し、できることならタクシーの利用をお勧めします。
治安のいいウルグアイでも注意するポイント10選
注意するポイント①:車を運転する時
観光で車を運転する人はあまり居ないかもしれませんがときには、レンタカーを借りて現地での運転を楽しみたい方もいると思います。
しかし運転中も注意が必要です。
ウルグアイでは駐車中に、それも混雑した交差点で停まっている間などでも車に侵入し窃盗する犯罪者がいます。
このような犯罪者に目をつけられないように車の窓は閉めたままにし、財布やバッグなどの貴重品は目の届く所に置きましょう。
またバックパッカーを装い車に乗り、強盗するという犯罪も多発していることから知らない人は車に乗せてはいけません。
注意するポイント②:ビーチ
夏(南半球は12月から3月になります)は、国内のウルグアイ人はもちろん、海外からも多くの観光客が、西洋沿岸の多くのビーチに集まります。
時期的な人口増加は良い人ばかりでなく犯罪者も同時に増加します。
海では遊ぶことに夢中で、ビーチに置いていた物を取られても気が付きにくいです。
貴重品は持って行かないようにしましょう。
またリゾートビーチも同様油断してはいけません。
犯罪目的だけにリゾートビーチに来る人も珍しくありません。
注意するポイント③:海辺近くの道
ビーチだけではなく海辺に行く途中の道にも注意しましょう。
海辺近くの道に停まっている車には実は、強盗が潜んでいる可能性が極めて高いです。
昼はたくさんの人がいるのでそこまで気にしなくても良いですが、夜は海辺には近づいてはいけません。
人通りも極めて少ないので助けを求めることもできません。
注意するポイント④:夜の移動
ウルグアイの夜は治安が非常に悪いです。
昼間の治安の良さから油断しがちですが一人で歩くことは絶対にやめてください。
カップルで歩いていても強盗して良いよと言っているようなもので夜は歩かずにタクシーを利用しましょう。
ホテルからレストランも近いので歩こうなどとは思わずに、タクシーをおすすめします。
また地域によっては、警察が巡回しているところもあるようですが、あまり期待しない方がいいでしょう。
注意するポイント⑤:大量の現金は持ち歩かない
旅行の基本ですが、現金は少額の紙幣などだけを持ち歩きましょう。
ウルグアイから見れば日本人は富裕層なのでターゲットにされやすくスリなどの犯罪に巻き込まれる確率が非常に高いです。
基本はクレジットカードを使い現金とは別に保管しましょう。
最近では海外のATMから現地の通貨を引き出せるカードなど便利なものもあるので、旅行前に1枚作っておくと便利ですよ。
クレジットカードを万が一無くした時のために、クレジットカード会社の電話番号や連絡先なども携帯しておきましょう。
注意するポイント⑥:カメラを手に持ったまま持ち歩く
観光名所に行くと日本では見たことのない風景、美しい街並みや海。
たくさんのシャッターチャンスが存在しあれもこれも写真に残したくなりますよね。
気がつけば手に高級な一眼レフカメラをずっと持って歩き回っていた!なんてこともあると思います。
しかし犯罪者はそんな観光客をターゲットにスリをします。
彼らはカメラが高値で売れることから財布以外にも、カメラを欲しがります。
側面からカメラを取り出すことのできるリュックなど利用したり持ち歩くことの無いよう心がけましょう。
スマホや、タブレットも同様です。
注意するポイント⑦:親切な人に注意する
旅行中によくあるのは、親切にしてもらった人に気を許し話に夢中になっている間にその仲間にカバンの中の物を取られてしまう。
他には服にこぼしたジュースなどを拭いてくれる真似をしてポケットに入った貴重品を盗むなどの手口があります。
日本人は基本的に平和ボケをしていて、人をすぐに信じてしまいやすく犯人からすれば良いカモです。
人を疑うことも覚えましょう。
注意するポイント⑧:少年に注意する
ウルグアイでは少年に対する犯罪は罰が軽く、それを知らない外国人は被害に合いやすいです。
窓拭きの少年が急に強盗犯に豹変したり、ヒッチハイカーの少年が実は強盗のプロだったりと子供だからといって油断して優しくすると痛い目見るでしょう。
注意するポイント⑨:両替
お金の両替をする時も大金を持ち歩くのはおすすめできません。
一回で両替したいですがその気持ちは抑えてホテルなどに置いて、何回かに分けて両替に出かけるようにしましょう。
めんどくさいですがいつも、もしものことを考えておく癖をつけておきましょう。
注意するポイント⑩:言語
ウルグアイでは英語は通じません。
ホテルやバスなど一部の交通機関は通じる場所もありますが基本的には目的地までの地図を見せるなどして移動しましょう。
挨拶程度のスペイン語がこちらです。
- こんにちは/ブエナス タルデス
- ありがとう /グラシアス
- さようなら /アスタ ルエゴ
- OK!/オーケー!
- すいません/ディスクルペ
- ごめんなさい/ロ シエンテ
- 〜に行きたいです。/キエロ イール〜
スペイン語は世界的にも使われている国は多いので、この他にも覚えておくと他の国に言った際いざという時に役にたつかもしれませんね。
他にも余裕があればポルトガル語の挨拶も勉強しておきましょう。
治安のいいウルグアイで、戦争の危険性はある?
ウルグアイの現在の戦争の危険性は現在は、低いと言えるでしょう。
サッカー好きの方は知っている人も多いと思いますが、昔から隣の国アルゼンチンとウルグアイはサッカーで互角の戦いを続けていました。
1916年の第1回南米選手権ではアルゼンチンが勝ち、24年と28年のオリンピックはウルグアイが連続優勝しました。
記念すべき、第1回ワールドカップの決勝で対戦した両国は4対2でウルグアイの勝利しました。
首都モンテビデオでは夜通し、優勝を祝う大騒ぎが続きました。
対岸のアルゼンチンのブエノスアイレスでは、ウルグアイ領事館が数千人の群衆に襲撃され、警官隊が発砲するなど、こちらも悪い意味での騒ぎが夜中続きました。
当時、両国の対立は一時的に国交断絶にまで激化し、ラプラタ川をはさんでのサッカー戦争とまで呼ばれるほになりました。
今でもアルゼンチンとウルグアイといえばどちらも、サッカーのFIFAランキングで上位の国です。
しかし現在ではこのような心配もありませんので、安心してください。
そしてアルゼンチンの大統領といえば、世界で最も貧しい大統領で有名なムヒカ大統領です。
ムヒカ大統領は公邸には住まず、質素な農園の自宅に住み誰に会うのにもノーネクタイで、愛車はフォルクスワーゲンだそうです。
彼が世界の注目を浴びたのは、ウルグアイ大統領在任中の2012年、ブラジルのリオデジャネイロで開かれた国連の「持続可能な開発会議」(Rio+20)での演説でした。
そこでムヒカ大統領は、「私たちは発展のために地球に来たのではない、幸せになるために来たのだ」と、地球規模で経済発展を追い求めるグローバリズムという、現代文明の病根を痛烈に批判ました。
現在の大統領はタバレ大統領ですがムヒカ前大統領のような、自分の意見をまっすぐに言える大統領は今後もなかなか現れないかもしれませんね。
治安のいいウルグアイで、テロの危険性はある?
現在ウルグアイでは、一部の若者を中心とした反政府運動が確認されています。
しかしテロ組織や大規模な反政府武装組織の活動は確認されておおりませんので、テロの危険性は低いです。
実はウルグアイの位置している中南米は、殺人やテロが多く世界一危険とも言われています。
治安がいいというは南米の中ではという意味で、日本を基準に考えると治安はもちろん悪いです。
テロは世界のどこにいてもいつ起こるか分かりません。
もちろん日本国内もそうですが海外旅行に行くときは世界のテロ状況や、訪問する国周辺の事件などを調べていくことは非常に大切なことです。
現在は日本人は中東系の国々のテロ組織にターゲットにされていることから、テロに対しての危機意識は高く持ち、反乱など起こりそうな危険な場所には行かないようにしましょう。
ウルグアイの治安はいい?悪い?観光時に注意するべき犯罪や安全点を紹介のまとめ
南米の中では小さな国ながら自由な生き方を好むウルグアイの人たち。
治安も良くそして、肉好きの人にはたまらないウルグアイは高品質なお肉類やチーズ、パンがおいしい国でもあります。
牛肉だけでなく、羊肉、カワウソ肉、ダチョウ肉、カピバラ肉のアサードなどもありお肉のレパートリーも多いです。
飲むサラダと言われるマテ茶を飲み、海で思いっきり遊びましょう。
そして暗くなる前にはホテルに戻り、外には出歩かない。
移動の際はタクシーを使い貴重品を見える所に身につけない。
これがクリアできればウルグアイでの旅行は、いい思い出になると思います。
以上、ウルグアイの治安はいい?悪い?観光時に注意するべき犯罪や安全点を紹介まとめでした。
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