グアテマラ観光の基本情報
Guatemala(グアテマラ)は、中南米に位置する共和制の国です。
首都はGuatemala City(グアテマラシティ)、太平洋とカリブ海に面した自然豊かな国でもあります。
グアテマラの歴史で注目すべきことは、紀元前からマヤ系住民が各地に定住し、紀元3世紀から9世紀まではマヤ文明が最も栄え、グアテマラ各地にはその文明の足跡となる遺跡や歴史建造物が多く残っていること。
また大航海時代にはスペイン人の侵略により、各地にはスペインならではのヨーロッパ風建物が多く現存しているのも大きな特徴の一つです。
第二次世界対戦の終了時から、戦争の敗北による貧困から国内にはテロや内戦が相次ぎ、現代になってからは内戦も集結したものの、治安の悪化や環境汚染問題など、新たな問題を抱えているのも現実です。
一方で、マヤ文明の象徴とも言える遺跡を巡る観光客からも注目されるグアテマラは、コーヒー栽培も盛んで世界有数のコーヒーの産地としても有名。
このように国全体が安定しているわけではありませんが、グアテマラを訪れたら観光すべき名所もたくさんあるので、情報収集に努めながら安心・安全に旅をしたいものですね。
グアテマラ観光の基本情報 | |
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時差 | -15時間。日本のほうが15時間すすんでいます。 |
フライト時間 | 日本からの直行便は就航なし。ユナイテッド航空、デルタ航空、アメリカン航空などで米国経由、もしくはアエロメヒコ空港でメキシコで乗り継ぎ、首都グアテマラシティへ。所要時間は、乗り継ぎも含めて19~26時間。 |
言語 | スペイン語 |
通貨 | Quetzal(ケツァル)、1ケツァル=13.99円(2019年7月現在) |
ベストシーズン | 乾季にあたる12月~4月 |
気候 | 雨季は5~10月(冬)、乾季は11月~4月(夏)となり、雨季にはスコールのようなまとまった雨が降り、ハリケーンも発生しやすくなる。マヤ遺跡の観光には1~3月がおすすめ、6~8月は蚊が大量発生するので注意が必要。朝晩は冷えることもあるが、年間を通じて温暖な気候で過ごしやすい。 |
グアテマラ観光で人気のおすすめスポット15選
では、グアテマラの観光地をみていきましょう。
グアテマラには、以下の観光地があります。
- Tikal(ティカル遺跡)
- Isla de Flores(フローレス島)
- Todos Santos Cuchumatan(トドス・サントス・クチュマタン)
- Volcán Tajumulco(タフムルコ山)
- Volcán Santa María(サンタマリア山)
- Parque Centro America(セントロ・アメリカ公園)
- Lago de Atitlán(アティトラン湖)
- Centro Cultural La Azotea (セントロ・カルチュラル・ラ・アソテア)
- Palacio Nacional de la Cultura(国立文化宮殿)
- La Aurora Zoo(ラ・アウロラ動物園)
- The Quetzal Biotope(ケツァール保護区)
- Quiriguá(キリグア遺跡)
- Castillo de San Felipe(サン・フェリペ城)
- Finca El Paraiso(フィンカ・エル・パライソ)
- Lago de Izabal(イサバル湖)
続いて、グアテマラの観光地を、それぞれ詳しくみていきます。
Tikal(ティカル遺跡)/ Peten(ペテン県)
「Tikal(ティカル遺跡)」はマヤ文明最大の遺跡とも言われ、グアテマラの密林の中に眠る巨大ピラミッド。
グアテマラを訪れる多くの観光客が目指す観光スポットで、周辺にはいくつもの古代都市の跡が散在しています。
ティカル遺跡は「1号神殿」から「6号神殿」まであり、1号神殿は特に最上部にある美しい飾り屋根が特徴です。
ティカルは紀元4世紀頃に誕生した王朝で、6世紀になると周辺の有力都市と対抗し一時衰退へと陥り、その後復興を遂げましたが、環境破壊や深刻な干ばつにより9世紀には衰退したと言われる国家。
ティカル遺跡は1956年から1970年にかけて、ペンシルバニア大学博物館の調査団により発掘が行われ、神殿、宮殿、球戯場、浴場、墳墓、祭壇、広場等が発見されました。
1979年には自然遺産としてユネスコにも登録され、観光の目玉となるのは1号神殿・2号神殿、そして一番高い4号神殿に登り当たりを眺めるというのが一般的な観光ルート。
観光の拠点であるフローレスの町からティカル遺跡までは、車で片道1時間程度です。
首都グアテマラシティからも長距離バスで来ることはできますが、半日以上もの時間がかかるため時間に余裕のない方にはあまりおすすめできません。
また公園内は比較的安全ですが、道に迷ってしまうことも多々あるので地図は必携しておいた方がよさそうです。
- 住所
- 営業時間6:00~17:00
- 定休日不定休
- 公式サイト
Isla de Flores(フローレス島)/ Peten(ペテン県)
「Flores(フローレス)」はグアテマラ北部に位置する街で、郊外にあるマヤ文明の遺跡観光の際に拠点となる場所です。
フローレスの街は「Isla de Flores(フローレス島)」と、Santa Elena(サンタ・エレーナ地区)から成り、橋でつながっているのが特徴。
このフローレス島はカラフルな家が建ち並び、観光客にも人気でサンタ・エレーナ地区よりものんびりとのどかな風景が広がっています。
街のいたるところには、マヤ文字をモチーフとしたイラストのようなものが描かれ古代遺跡・マヤ文明を彷彿させています。
グアテマラの首都グアテマラシティからフローレスまでは、飛行機での移動が便利。
グアテマラシティにあるAeropuerto Internacional La Aurora(ラ・アウロラ国際空港)からフローレスのMundo Maya International Airport(ムンド・マヤ国際空港)までは、約1時間程度で到着することができます。
このルートをバスで移動すると片道13時間、料金は飛行機チケット代の10分の1程度ですが、観光時間に余裕のない方は飛行機の利用がおすすめ。
飛行機と言ってもジャンボジェットのような大型機ではなく、40人ほどが乗れる小型飛行機で、中南米に展開する航空会社「Tag Air」が中心となります。
- 住所
Todos Santos Cuchumatan(トドス・サントス・クチュマタン)/ Huehuetenango(ウェウェテナンゴ県)
「Todos Santos Cuchumatan(トドス・サントス・クチュマタン)」は、メキシコ国境近くにある小さな村。
小さい村ですがグアテマラを観光する旅行客の多くが訪れるスポットの一つで、赤をベースとした民族衣装がユニークの村です。
何がユニークなのかと言えば、村の男性がまとう民族衣装がとてもおしゃれで全員一緒のデザインとなっています。
日本でいう中高生の制服のような感じで、白地にストライプのシャツ、ズボンは赤地のストライプ、青いバックにおしゃれな帽子とほぼ同じですが、よく見てみると一人ひとり微妙にデザインや大きさなんかも違うのがわかります。
女性の衣装は、紺色の無地のスカートに青系の織物を羽織るというシンプルさ。
さらにトドス・サントス・クチュマタンが属するHuehuetenango(ウェウェテナンゴ県)は、グアテマラ国内でも優良なコーヒーの生産地として世界中に知られています。
グアテマラ産のコーヒーはとても美味しく、近年ではこの地区で生産されたコーヒーがCOEに入賞するなど世界的にも認められるほど。
栽培・収穫・精選といった工程ごとに丁寧に行うことで、品質向上にも努めているというから驚きです。
味わいの特徴は、特有の酸味とコクを合わせもった美味しさで、後味はとてもマイルド、甘みを含む高品質のコーヒーとなっています。
- 住所
- 公式サイト
Volcán Tajumulco(タフムルコ山)/ San Marcos(サン・マルコス県)
「Volcán Tajumulco(タフムルコ山)」はグアテマラ南西部に位置し、中米最高峰の大型成層火山として知られています。
マヤ語で「大地の奥深い場所」を意味するこの山は、ゆるやかな樹林帯を登るため初心者でも体力に自信があれば登山可能な山としてトレッキング家たちの間では有名。
タフムルコ山頂は標高4220m、山頂からは遠くにそびえるサンタマリア山や周囲に広がる太平洋、そしてメキシコなどの隣国まで見渡せる大パノラマが広がります。
日本ではまだあまり知られていませんが、自然の神秘を体中で感じられる観光スポットとして世界中の観光客からも注目されています。
タフムルコ山は熱帯の地域にあるため、積雪はありませんが登山するのであれば、朝晩は冷え込みが激しいので服装には注意が必要です。
またタフムルコ山の観光は、11月~4月の乾季がベストシーズン。
タフムルコ山へのアクセスは、グアテマラ第二の都市Quetzaltenango(ケツァルテナンゴ;通称シェラ)から多くのツアーが出ているのでシェラを拠点としながらタフムルコ山へ観光するといいでしょう。
また登山後は、シェラの街で有名なグアテマラ式銭湯「Los baños(ロス・バニョス)」はおすすめ。
グアテマラでは銭湯は一室ずつ個室になっているので、他人に気兼ねすることなく利用できるのもうれしいですね。
- 住所
- 公式サイト
Volcán Santa María(サンタマリア山)/ San Marcos(サン・マルコス県)
「Volcán Santa María(サンタマリア山)」は標高3772m、その姿は日本の富士山にも似ていて日帰りハイキングなどで観光客にも人気のスポット。
登山口は標高2480mの位置にあり、前半はさほど急勾配ではないため、初心者でも気軽に登山できます。
山頂に近づくにつれそれなりに勾配もきつくなりますが特別な技術などはいらず、樹木の中を登っていくので余裕があれば景色を楽しみながらもいいでしょう。
山頂までは片道約3時間程度、頂上からはQuetzaltenango(ケツァルテナンゴ;通称シェラ)の美しい街並みに心奪われるほど。
シェラはスペイン人による植民地化以前は、Xelajú(シェラフ)というマヤ人が住む町でした。
スペイン人の侵略により300年ほど植民地化されたシェラの町には、現在もヨーロッパ風の建物が数多く残り、近年では外国人向けスペイン語の語学学校も増えていて、観光客とともに留学生が多いのもシェラの特徴。
またグアテマラ国内では、他地域に比べると物価も安いことからバックパッカーなどの欧米人が長期滞在場所として選ぶ街としても有名です。
- 住所
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Parque Centro America(セントロ・アメリカ公園)/ San Marcos(サン・マルコス県)
グアテマラ第二の都市Quetzaltenango(ケツァルテナンゴ;通称シェラ)の中心に位置する大きな公園と言えば、「Parque Centro America(セントロ・アメリカ公園)」。
他の都市にも見られるParque Centro(中央公園)は、シェラの街だけはなぜか「Centro America」と呼ばれています。
公園は地元シェラの人々の憩いの場として利用され、広く大きな園内ではベンチなどでゆったり会話を楽しんだり、ジョギングしたり等、観光客の姿も見られます。
円形のモニュメントをはじめいくつかの塔も目立ち、気の向くまま散策を楽しむことができる公園です。
散策で疲れたなら、公園近くにあるおしゃれなカフェ「La Cafetera(ラ・カフェテラ)」で一休み。
広々とした店内にはセンスのいい家具や小物、緑あふれる植物が置かれ、洗練されたおしゃれな空間が広がっています。
清潔感あふれゆったりとした店内は、臨席との間隔も広めで落ち着いた雰囲気の中、ケーキや美味しいカフェを堪能できます。
欧米からの観光客も多く、それぞれ思い思いに過ごせる空間はシェラの街では一番人気。
ほとんどのメニューが10~20ケツァルで味わうことができ、リーズナブルな点も人気の秘密です。
テラス席もあるので、シェラの街並みを眺めながらグアテマラの美味しいコーヒーを味わうのもいいですね。
- 住所
- 公式サイト
- 住所
- 営業時間8:00~21:00
- 定休日日曜日
Lago de Atitlán(アティトラン湖)/ Sololá(ソロラ県)
「Lago de Atitlán(アティトラン湖)」は火山噴火によってできたいわばカルデラ湖で、「世界一美しい湖」と呼ばれるほどその美しさは言葉にできないほど。
グアテマラでも多くの観光客が訪れる観光スポットのため、周辺は比較的治安もよく静かでのんびりとした滞在を好む方にはぴったりです。
湖は約8万4千年前に形成されたと言われ、周囲には3つの火山がそびえています。
湖畔では地元グアテマラの人々が夜明けと共に漁をしたり、洗濯をしたり等と地元の人たちの生活ぶりが垣間見れる場所でもあります。
美しい朝焼けや、静かに沈む太陽を眺めながらの光景は、日本では味わうことのできない贅沢な静寂さそのもの。
アティトラン湖周辺は数多くのホテルが建ち並び、贅沢なホテル滞在ができます。
中でも「Hotel Atitlan(ホテル・アティトラン)」は特におすすめで、世界一美しい湖を堪能しながら豪華庭園もあり、ウェディングなどイベントにも最適で快適に過ごすことができます。
客室はスイート含む61室・5タイプがあり、アンティーク調でそろえられた家具や内装は重厚感があり、とてもおしゃれ。
清潔感あふれ広々とした各部屋からは湖の眺めも最高で、ゆったりとのんびり過ごすことができます。
各種宿泊プランも充実していて、ファミリーやカップルにも好評の一軒。
館内にはレストランやバーラウンジも充実して、グアテマラの観光を存分に満喫できますよ。
- 住所
- 住所
- 電話番号
- 公式サイト
Centro Cultural La Azotea (セントロ・カルチュラル・ラ・アソテア)/ Sacatepéquez(サカテペケス県)
「Centro Cultural La Azotea (セントロ・カルチュラル・ラ・アソテア)」は、グアテマラの古都Antigua Guatemala(アンティグア)の隣、Jocotenango(ホコテナンゴ)の街に位置するコーヒー農園。
グアテマラにはコーヒー農園は各地に点在していますが、こちらの農園は観光地からも近く、マヤ民族の文化も学べるという利点があります。
コーヒー博物館ではコーヒー作りのプロセス、歴史、グアテマラとコーヒーの関係について等、学ぶことができる貴重な場所。
グアテマラではアラビカ種というコーヒー豆を生産し、品質は世界でもトップクラスと言われています。
園内の広大な敷地内にはコーヒー畑の他、グアテマラに生息する花々の木もあり、日本では目にすることのない珍しい植物の鑑賞もでき観光客にも人気です。
グアテマラのコーヒー産地は大きく分けて6つのエリアに分かれ、アンティグアもそのうちの一つになるのだとか。
見学の最後には、コーヒーの他チョコレート等のお土産品も充実していて、観光客にはうれしいコーヒーの試飲もできます。
クセのないしっかりとした味わいは、誰もが好む逸品です。
- 住所
- 電話番号
- 営業時間8:30~16:00(ただし土曜は14:00まで)
- 定休日日曜日
- 公式サイト
Palacio Nacional de la Cultura(国立文化宮殿)/ Guatemala City(グアテマラシティ)
「Palacio Nacional de la Cultura(国立文化宮殿)」は、グアテマラシティの旧市街地に位置する贅を尽くした建物として有名です。
独裁政権下で囚人労働によって建てられた建物は、当時は大統領府として使用されていたため、外観はもちろん内部には壁画や豪華な彫刻が施され見どころ満載の観光スポット。
現在は中央政庁舎として機能し、館内の見学にはガイドツアーが便利で、グアテマラに暮らす民族やグアテマラの歴史についても親切に教えてくれ観光客にも定評があります。
独裁政権下で建てられた裏には、グアテマラの政治権力や貧富の格差をも物語っているようで多くの歴史研究家をはじめ専門家も注目する場所です。
グアテマラシティは高級レストランやホテル、新市街地のソナビバ地区は比較的安全区域とされていますが、それ以外は治安が問題なのも現実です。
特に外国人観光客を狙ったスリや強盗は多発しているので、市内の赤バスは避けた方が無難。
タクシーは無線・料金メーターの付いている黄色いタクシー(Taxi amarillo;タクシー・アマリージョ)、もしくは緑タクシー(Taxi verde;タクシー・ベルデ)がいいでしょう。
近距離でも徒歩での移動はなるべく避け、人込みの中では特にスリには気をつける必要があります。
- 住所
- 電話番号
- 営業時間9:00~12:00、14:00~17:00
- 定休日なし
- 公式サイト
La Aurora Zoo(ラ・アウロラ動物園)/ Guatemala City(グアテマラシティ)
「La Aurora Zoo(ラ・アウロラ動物園)」は1924年に開園した空港近くにある動物園で、グアテマラ国内はもちろんラテンアメリカでも最大の動物園の一つとして知られています。
園内は生息地や生態系に分け3つのゾーン(アフリカ、アジア、アメリカ)から成り、それぞれ特徴ある動物を見ることができ、観光客にも人気。
特に家族連れや小さな子供たちには人気で、動物の世話が行き届いているので安心してゆっくりと過ごすことができます。
また鳥類や水族館、ヘビなどの爬虫類も数多く、珍しい生き物に出逢える貴重なスポットでもあります。
園内にはさまざまなファースト店があり、選ぶのにも迷ってしまうほど。
ピザやハンバーガー、ホットドック、アイスクリームなど、気軽に立ち寄れるカフェやレストランばかりなので、小さなお子さん連れでも安心です。
もちろんグアテマラならではの伝統料理が味わえるレストランもあり、観光客にもうれしいところ。
広い園内にはたくさんの種類の動物と逢えるので、子供から大人まで満喫できる観光スポットとして人気です。
- 住所
- 電話番号
- 営業時間9:00~16:00
- 定休日月曜日
- 公式サイト
The Quetzal Biotope(ケツァール保護区)/ Alta Verapaz(アルタ・ベラパス県)
Quetzal(ケツァール)はグアテマラの国鳥で、「幻の鳥」と称されるようにグアテマラでも限られたエリアにしか生息しない鳥です。
「The Quetzal Biotope(ケツァール保護区)」は首都グアテマラシティとCobán(コバン)の街の中間に位置し、この保護区ならばケツァールを見る確率も高いと言われているため観光客も訪れる有名スポット。
ケツァールの体色は、エメラルドグリーンやターコイズ・ブルーなどの色にも表現されるとおり、美しい羽毛が特徴で、雌は全長約35cm、雄は長い飾り羽があるので1mにもなります。
また雄は頭から上が緑、お腹は赤色で光沢があるのも特徴。
ケツァールはグアテマラの国旗の中心にも描かれ「自由を奪われると死ぬ」という伝説もあることから、「自由の象徴」としても国民から愛されています。
さらにグアテマラの通貨単位にも用いられ、日本語では「ケツァル」と言うことも。
日本人には手塚治虫の漫画「火の鳥」に登場する伝説の鳥のモデルとして知られていますが、グアテマラでも別名「火炎鳥」、「フェニックス」などの異名もあるほどです。
繁殖期は4月から8月くらいまで、運が良ければこの幻の鳥と出会えるかもしれませんね。
グアテマラを観光の際には、時期が合えば保護区まで足をのばしてみてはいかがでしょう。
- 住所
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Quiriguá(キリグア遺跡)/ Izabal(イサバル県)
「Quiriguá(キリグア遺跡)」はグアテマラ南東部に位置するマヤ文明の遺跡で、広大なバナナ農園の中にひっそりと佇んでいます。
周辺一帯には400種もの鳥類が生息するエリアで、豊かな自然の恵みを感じられる場所でもあります。
10世紀もの長い間、深いジャングルの中に埋もれたままの遺跡は、1981年に世界遺産にも登録され、世界中に知れ渡ったことで毎年多くの観光客が訪れるグアテマラの人気スポット。
マヤ文明も古代エジプトやバビロン同様に、耐久性のある材質に自分の名前や業績を子孫に残そうと、支配者たちの系譜図や儀式、統治機関などが記録された石碑などが見つかり、専門家の間でも注目されています。
キリグア遺跡で発見された象形文字は、保存状態もよく世界のあらゆる地域に現存するものの中では最高のものだと言う研究者もいて、未だ全文が解読されていないため注目はさらに高まっています。
公園の入り口には博物館があり、マヤ族の歴史や石碑、さらに象形文字についても学べるので遺跡を訪れる前にじっくりと学ぶのもいいですね。
また館内には金よりも価値があったと言われるヒスイのコーナーがあり、アクセサリーや工芸品なども購入できます。
このヒスイはアメリカの専門機関による証明書付きなので、少々高いのが難点ですがグアテマラ観光のお土産としてもぴったりですよ。
- 住所
- 電話番号
- 営業時間8:00~17:00
- 定休日不定休
- 公式サイト
Castillo de San Felipe(サン・フェリペ城)/ Izabal(イサバル県)
「Castillo de San Felipe(サン・フェリペ城)」は、16世紀から17世紀にかけてLago de Izabal(イサバル湖)湖畔にスペイン軍によって築かれた城塞です。
イギリス軍など敵軍からの砲撃や海賊から街を守る役割を担い、城内には大砲や火薬庫、さらに拷問部屋までものが残されています。
観光客のお目当てはこのお城とイサバル湖との絶景で、グアテマラ国内ではここ以外にインスタ映えするお城はないほど。
湖畔にたたずむ古城はグアテマラ観光でも人気で、城内にあるボート乗り場から出向するイサバル湖周遊ツアーは特に人気です。
Rio Dulce(リオ・ドゥルセ)の町から、サン・フェリペ城までは車で10分程度。
川や森など自然に囲まれた町は、クルーザーなどを所持する裕福な家庭が集まるグアテマラ国内でも有数のリゾート地でもあります。
周辺には別荘なども立ち並び、町の中心部を流れるリオ・ドゥルセ川はカリブ海へと注ぎ、カリブ海に面したLivingston(リビングストン)の町までは、モーターボートで約1時間。
途中途中ではさまざまな風景を楽しむことができ、リオ・ドゥルセからの小旅行にもぴったりです。
グアテマラの魅力を存分に楽しめる、リオ・ドゥルセやリビングストンもの町並みも、サン・フェリペ城の観光と共に楽しみたい場所ですね。
- 住所
- 電話番号
- 営業時間8:00~17:00
- 定休日不定休
Finca El Paraiso(フィンカ・エル・パライソ)/ Izabal(イサバル県)
「Finca El Paraiso(フィンカ・エル・パライソ)」は、リオ・ドゥルセの町からも近い天然温泉が流れる滝のこと。
グアテマラはご存知のとおり火山活動が活発な国だけあり、国内にはたくさんの温泉施設があることでも知られています。
フィンカ・エル・パライソは公園になっていて、オートキャンプ場やバックパッカー達のドミトリーなどもあり、宿泊も可能。
もちろん、もっとリゾート気分を味わいたい方には、バンガローも建ち並んでいて、湖面から昇る朝日や夕暮れ時は特に感動そのもののコントラストです。
滝つぼまでは駐車場から徒歩で10分程度、川沿いは整備された遊歩道が完備しているので歩きやすく、周囲に広がるのはうっとりとしてしまうような景色のみ。
滝つぼはそれほど大きくはありませんが、心地よい温度の温泉水が流れていてとても快適です。
ベストシーズンはグアテマラの乾季にあたる11月~4月頃で、この時期は水も透明で水温もちょうどよく観光にもぴったり。
早朝には滝や川から水蒸気が立ち込め、幻想的な景色もまた捨てがたく、何度も訪れたくなるような神秘的な空気を感じるでしょう。
滝の源泉はそこから200mほどのところにあり、滝の脇には遊歩道が設けられていますが、できることならお湯の中を通りながら進むのもおすすめです。
自分好みの温度の所を探し、ゆったりと腰を下ろして疲れを取るのはやはり日本人ならではの温泉の楽しみ方ですね。
グアテマラ観光では、ぜひ天然温泉の醍醐味を味わってみてはいかがでしょう?
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Lago de Izabal(イサバル湖)/ Izabal(イサバル県)
「Lago de Izabal(イサバル湖)」はグアテマラ最大の湖で、Río Dulce(ドゥルセ川)を通じカリブ海のGulf of Honduras(ホンジュラス湾)に出ます。
湖周辺は湖畔近くまで民家やカフェ、レストラン、ホテルが建ち並び、多くの観光客で賑わう場所でもあります。
またイサバル湖からドゥルセ川周辺はグアテマラの「小アマゾン」とも呼ばれ、熱帯地方に生息する多種多様な野鳥や動植物を観察することもでき、観光客には小型ボートでのクルーズが大人気。
さらに周辺のホテルでは無料でカヤックを貸してくれるので、カヤックでグアテマラの大自然を感じるのもおすすめです。
湖での探索に遊び疲れたなら、湖畔にあるレストランやカフェでのんびりしてみてはいかがでしょう?
雰囲気のあるロッジスタイルのホテル「Tortugal」では、レストランも備えられているので美味しい料理を堪能しながら、イサバル湖の美しい景色と共に味わうことができます。
レストランでは新鮮なオレンジジュースをはじめ、自家製パン、ベルギーワッフル、お肉や野菜をオーブンで焼き上げたキャセロール、さらにアイスクリームなどのデザート等、外国人観光客はもちろん日本人の舌にも合う美味しい料理ばかり。
何よりも美しいイサバル湖の景色を眺めながら味わうカクテルやアルコール類は格別で、まさに至福のひとときです。
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グアテマラ観光の治安情報
グアテマラは南米と北米を結ぶ要所であるため、麻薬の経由地として犯罪組織が各地で活動する場所の一つです。
特に国境付近や北部のペテン県、密林などでは麻薬の密輸が盛んに行われている他、犯罪組織間の抗争も盛んなため、巻き込まれないよう十分注意が必要。
また首都グアテマラシティは、他都市に比べると治安も悪くスリや強盗、殺人などの犯罪に多くの観光客が巻き込まれているのも現実です。
特に「マラス」と呼ばれる青少年凶悪犯罪集団には要注意で、派手な服装や高価なブランド品などの所持は避けるべきでしょう。
またグアテマラでは憲法で銃保持が認められているため、銃犯罪も多く多発しています。
正規の専門店ではなく、国外からの密輸や警察・軍隊からの窃盗などで手に入れる者も多く、国レベルでの取り締まりも強化していますが減少傾向にないのだとか。
また国境付近では不法入国も相次ぎ、主要観光スポットとして名高いティカル遺跡周辺は、主要ルートを一歩でも外れると犯罪組織に巻き込まれる可能性もあります。
更にグアテマラ以外の国へ、陸路で渡航するのは極力避け国境付近には近づかないというのもグアテマラ観光では必須事項と言えます。
グアテマラの治安はいい?悪い?観光時に注意するべき犯罪や安全点を紹介【治安の前に】グアテマラってどんな国? グアテマラは、正式名称を「グアテマラ共和国」といい、...
グアテマラ観光をする上での安全対策は?
グアテマラに滞在中は、安心・安全に過ごしたいものです。
そこで滞在中はメディアの報道、日本国外務省および在グアテマラ日本大使館等から正確な情報収集することは避けられません。
またグアテマラに滞在する期間が3ヶ月以上になる場合には、在グアテマラ日本大使館に「在留届」を提出するのが一般的です。
3ヶ月未満の出張や観光でも、緊急時に連絡が取れるよう外務省HPの「たびレジ」への登録もおすすめです。
観光の際には単独行動はせず、移動は日中が一番安全です。
更にグアテマラ国内では、「Camionetta(カミオネタ)」と呼ばれる二等バスや、流しタクシーを意味する「Corriente(コリエンテ)」は危険です。
乗り物での移動が避けられないグアテマラでは、セキュリティの高い高級ホテルに所属するタクシーやメーター表示のあるタクシーを使用するのがベスト。
長距離移動の際には、名の知れた長距離バスや観光代理店などが手配するバスなどはとりわけ安全のようです。
グアテマラ観光に出かけよう
グアテマラはまだ日本人にはあまり馴染みのない国ですが、知れば知るほどその魅力が尽きない美しい国。
マヤ文明が残したたくさんの遺跡や歴史建造物は見る者を圧倒させ、未だ解明されていない史実もとても興味深いものですね。
観光の際には治安にはぐれぐれも注意し、最新情報を得ながらグアテマラ観光を楽しんでくださいね。