キューバ言語、公用語は何??
キューバの言語、公用語はスペイン語です。
キューバとアメリカの国交が2016年に正常化されてからアメリカの文化も入ってきたため、空港や大きなホテルでは英語が通じる場所もあります。
しかし、小さな宿であるカサやローカルレストランなどではほとんど英語は通じず、スペイン語が必要となってきます。
キューバは、スペインの植民地時代があったため、その頃にスペイン語が言語として根付いていったと言われています。
キューバは海に囲まれた島国ですが、実はキューバだけでなく近い国であるメキシコやドミニカ共和国、グアテマラ、ホンジュラスなどもスペイン語が言語となっている国です。
現在スペイン語が言語となっている国は20ヵ国以上あり、スペイン語が話せればたくさんの国で不自由なく旅行を楽しめるため、近年ではスペイン語を学ぶ人も少しずつ増えてきています。
アメリカと約50年もの期間国交が断絶されていたため、個性のある文化を持つ国として発展してきました。
街中には大きな音で音楽が流れており、それに合わせて踊る人もいるとても陽気な国です。
アメリカの文化が少しずつ入って来ているとはいえ、クラシックカーも現役で走っています。
キューバがスペイン語を話すのは歴史的背景から
キューバは1492年10月27日にコロンブスによって発見されました。
1511年にはスペインの遠征隊によって征服、植民地化されており、精糖業を発展させ、スペインと中南米の中継地点となっていきます。
キューバは400年もの間スペインの植民地だったため、これほどスペイン語が浸透していると言えます。
キューバは1902年にスペインから独立しましたが、ここから事実上アメリカの支配におかれることとなります。
そして50年後には、大統領が独裁政治をはじめ、キューバの富がアメリカに流れるような構造が出来上がってしまいました。
その大統領を国外逃亡に追いやったのがカストロやチェゲバラによるキューバ革命です。
キューバの歴史を知らなくても、チェゲバラやキューバ革命を知っている人は多いのではないでしょうか?
1961年にはアメリカはキューバとの国交を断絶し、1962年にはケネディ大統領によってキューバとの輸出入は禁止されました。
キューバでは英語は通じるの?
キューバの言語はスペイン語で、キューバ人はスペイン語で生活しています。
アメリカと約50年もの間国交が断絶されていたこともあり、英語が通じない場所も多く、数字ですら通じない場所も多いです。
キューバの首都であるハバナであっても、ローカルなレストランに行けば英語は通じない上、英語を喋ると嫌がられる場合もあります。
英語が通じる場所はホテルや空港などの大きな場所のみだと思っていたほうがいいでしょう。
そのため、英語がわかる人なら英語を喋れる人がいると嬉しくなってしまうかもしれませんが、街で英語で話しかけてくる人には注意してください。
詐欺やぼったくりなどのお金関係のトラブルに発展する場合もあります。
キューバへの旅行を計画している人は、英語が喋れる人でも最低限のスペイン語の勉強をしておくほうが安心です。
英語が全く通じないエリアではスペイン語の旅行会話が役に立つでしょう。
スペイン語は、英語に比べると発音が簡単なため、フレーズさえ覚えればローマ字読みでも比較的通じやすいため、日本人に向いている言語です。
挨拶や買い物、レストランで使えるフレーズを中心に覚えておけば旅行中の快適度が格段にあがります。
キューバで英語が通じるスポット
レストラン
キューバには、2種類の通貨が流通しているとても珍しい国です。
キューバ国民が使う「モネダ」と呼ばれるペソ通貨と、外国人旅行者が利用するCUC(クック)と呼ばれる兌換ペソです。
モネダは外国人観光客でも両替をすれば利用可能で、レストランによって、兌換ペソしか扱っていないレストラン、両方扱っているレストラン、モネダしか扱わないローカルなお店があります。
基本的に兌換ペソしか扱っていないレストランはホテル内のレストランなど観光客を相手にしているお店ばかりなので、英語が通じるところが多いでしょう。
しかし、モネダしか扱っていないローカルなお店はもちろん、両方の通貨を扱うお店は、ローカルのお客さんが多く、英語を喋れないスタッフも多いです。
モネダはやはり、キューバ国民が使う紙幣として流通しているため英語が通じなくても当然といえば当然で、モネダを使わせてもらうのだからスペイン語で会話しようという意識をもってキューバに行くのが正しいのかもしれません。
公共交通機関やタクシー
まず、タクシーは現地の人と乗り合うタクシーか貸切のタクシーがあります。
スペイン語が喋れない観光客の場合、ほぼ貸切のタクシーになると思っていてください。
その方が高い値段で交渉できるため、運転手の利益が増えるからです。
逆に、スペイン語を喋ることができれば乗り合いタクシーにも乗ることができ、安い料金でタクシーを利用することができます。
バスの場合は長距離バスの場合英語を喋れる運転手もいるかもしれませんが、ローカルバスはほとんど英語が通じないと思っていていいでしょう。
ホテルやレストラン、ショップ
大きなホテル、高級なホテルの場合はほぼ英語が通じます。
しかし、ホテルによってはレセプションのスタッフは英語が喋れても、他のスタッフは喋れない場合もあります。
リゾート地として有名なバラデロのオールインクルーシブホテルであっても、スタッフによっては片言の英語だったり英語が喋れないスタッフがいる場合もあります。
不安な場合はランクの高いホテルに泊まると安心です。
バックパッカーが泊まるような安いカサなどは英語が通じないことも多いです。
さらに、英語が喋れるスタッフに料金を支払った後、カサのオーナーや別のスタッフが現れ、英語が喋れた人は実はスタッフではなかったという詐欺もあるため、英語が喋れる人がいる場合逆に警戒したほうがいい場合もあります。
他には、街中にあるピザ屋さんやアイスクリームやさん、ドリンクなどを販売している売店などは英語が喋れない人が多いです。
しかしキューバには、欲しいものを自分でカゴに入れて買い物するような日本のコンビニのようなお店がないため、日用品を購入したい場合はローカルショップへ行きます。
ローカルショップではほとんど英語が通じませんが、欲しいものをお店の人が立っている小さな窓で伝えて、お店の人に持ってきてもらうシステムです。
そのため、買い物をするためにはスペイン語が必要になってきます。
観光名所
ハバナには観光名所を回るホッピングバスツアーがありますが、アナウンスはスペイン語と英語が両方流れます。
日常会話で使えるスペイン語の数字の数え方
スペイン語 | 読み方 | |
---|---|---|
1 | uno | ウノ |
2 | dos | ドス |
3 | tres | トレス |
4 | cuatro | クアトロ |
5 | cinco | シンコ |
6 | seis | セイス |
7 | siete | シエテ |
8 | ocho | オチョ |
9 | nueve | ヌエベ |
10 | diez | ディエス |
100 | cien | シエン |
1,000 | mil | ミル |
10,000 | diez mil | ディエスミル |
キューバの日常会話で使う便利な挨拶10選!
では、キューバの挨拶で覚えておきたいフレーズをみていきましょう。
キューバの挨拶で覚えておきたいフレーズには、以下のものがあります。
- おはよう
- こんにちは
- ありがとう
- ばいばい/さようなら
- OK
- 私は◯◯です。
- 私の名前は◯◯です。
- あなたの名前は何ですか?
- すいません
- ごめんなさい
続いて、キューバの挨拶で覚えておきたいフレーズを、それぞれ詳しくみていきます。
おはよう
Buenos días.
読み方:ブエノスディアス
「ブエノスディアス」は朝の挨拶で、お昼ご飯の前まで使われます。
「ブエノスディアス」以外にも、どの時間帯でも使える「Hola.(オラ)」も覚えておくととても便利です。
こんにちは
Buenas tardes.
読み方:ブエナスタルデス
「ブエナスタルデス」は、お昼ご飯の時から夕方くらいまで使われます。
挨拶だけでもできるとスペイン語のコミュニケーションに役立つので、ぜひ覚えておくべき表現です。
ありがとう
Gracias.
読み方:グラシアス
ありがとうという表現の「グラシアス」は、たくさん使う機会があるため覚えておくと便利なフレーズです。
ばいばい/さようなら
Adiós.
読み方:アディオス
「アディオス」はスペイン語のさようならとして知られていますが、キューバ人は別れ際に「チャオ!」という人も多いです。
他にもまたねという意味で「アスタルエゴ」なども使われます。
OK
Muy bien.
読み方:ムイビエン
「ムイビエン」は本来とてもいいという意味ですが、中南米ではOKの意味で使われることもあります。
スペインでは「Vale.(バーレ)」という言葉がよく使われます。
私は◯◯です。
Soy ◯◯
読み方:ソイ◯◯
私は◯◯ですと言いたい時は主語をつける場合、「Yo soy ○○.」となりますが、会話ではほとんど省略されることが多いです。
私の名前は◯◯です。
Me llamo ◯◯
読み方:メヤモ◯◯
メジャモは、直訳すると「私は私を○○」と呼びますという意味で、それが「私の名前は○○です」となります。
あなたの名前は何ですか?
*¿Cómo te llamas? *
読み方:コモテヤマス
「te」はあなたという意味です。
自己紹介で使えるフレーズです。
すいません
Perdón.
読み方:ぺルドン
「ぺルドン」は、英語の「Excuse me.」と同じような意味をもち、すいません、と話しかけるときや道を通りたい時などに使われます。
ごめんなさい
Lo siento.
読み方:ロシエント
ごめんなさいと謝る場合、「ぺルドン」でも大丈夫ですが、自分が悪い時、謝罪するときなどは「ロシエント」がよく使われます。
スペイン語の日常会話でよく使う便利な言葉10選
では、キューバの日常会話で覚えておきたいフレーズをみていきましょう。
キューバの日常会話で覚えておきたいフレーズには、以下のものがあります。
- ◯◯をください。
- これはいくらですか?
- お会計をしてください。
- クレジットカードは使えますか?
- 写真を撮ってもいいですか?
- ◯◯に行きたいです。
- 旅行の目的を尋ねられて/観光です。
- 滞在日数を尋ねられて/◯日です。
- おすすめの料理はなんですか?
- おいしいです!
続いて、キューバの日常会話で覚えておきたいフレーズを、それぞれ詳しくみていきます。
◯◯をください。
○○, por favor.
読み方:◯◯ポルファボール
「ポルファボール」は、英語の「please」と同じようなフレーズで、「ポルファボール」をつけるだけで丁寧な言い方になる便利な言葉です。
これはいくらですか?
¿Cuánto cuesta?
読み方:クアントクエスタ
「クアントクエスタ」は、キューバで買い物をする時によく使えるフレーズなので、覚えておくと便利です。
お会計をしてください。
La cuenta, por favor.
読み方:ラクエンタポルファボール
「ラクエンタポルファボール」は、食後にお会計をお願いする時に使える言葉です。
クレジットカードは使えますか?
¿Aceptan tarjeta de crédito?
読み方:アセプタンタルヘタデクレディート
クレジットカードを使いたい時は、「アセプタンタルヘタデクレディート」と聞くことができます。
写真を撮ってもいいですか?
¿Puedo tomar una foto?
読み方:プエドトマルウナフォト
「プエド」は英語の「Can I」にあたり、許可を得る時の表現です。
◯◯に行きたいです。
Quiero ir a ○○.
読み方:キエロイールア○○
「キエロ」は英語の「I want」にあたります。
最後の場所を変えるだけでいろいろな場面で使えます。
旅行の目的を尋ねられて/観光です。
¿Cuál es el motivo de su visita?
Para turismo.
読み方:クアルエスエルモティボデスビシタ
読み方:パラトゥリスモ
空港でよく聞かれるフレーズです。
滞在日数を尋ねられて/◯日です。
¿Cuánto tiempo va a estar?
○○días.
読み方:クアントティエンポバアエスタール
読み方:○○ディアス
数字を覚えておくと便利なフレーズです。
おすすめの料理はなんですか?
¿Qué plato me recomienda?
読み方:ケプラートメレコミエンダ
これは料理のおすすめを聞く時の聞き方ですが、単に「おすすめはなんですか?」と聞く場合は、「¿Qué me recomienda?(ケメレコミエンダ)」と聞くこともできます。
おいしいです!
*Esta rico. *
読み方:エスタリコ
おいしいは「リコ」を使います。
かしこまった場所で使う場合は「デリシオーソ」も使います。
キューバ旅行でスペイン語を使ってみよう
キューバの歴史やスペイン語のフレーズをご紹介しました。
キューバでは、場所によってはほとんど英語が通じません。
旅行で使えそうな最低限のスペイン語を勉強しておくだけで、キューバ旅行をどれくらい楽しめるかが変わってきます。
ぜひキューバ旅行に行く際には、前もってスペイン語を勉強してみてください。